腫瘍性疾患の診断及び内科的治療

先任の仁井谷久暢教授以来全国でもトップレベルの診療をしています。

当科では内科的治療として先進的な薬物療法を専門としています。多施設との共同研究にも参加しており、臨床試験を含めた新しい治療にも積極的に取り組んでいます。また、第二外科、放射線科など関連各科と緊密な連携をとりながら治癒を目指した集学的治療に取り組んでいます。さらに、患者様のQOLを重視して外来化学療法を導入しており、専門の輸液療法室での治療が可能です。

びまん性肺疾患と閉塞性肺疾患の診断・治療

びまん性肺疾患は診断が難しい場合が多く、気管支鏡による経気管支的肺生検や胸腔鏡下での肺生検など新しい技術によって診断が行われています。また、当科のびまん性汎細気管支炎に対するマクロライド治療は基礎医学、臨床医学の両面で高い評価を受け、日本でも代表的な施設です。

慢性呼吸不全の治療

慢性呼吸不全患者様に酸素吸入を自宅で安全に使用していただくために、短期教育入院や看護部による訪問看護システムを導入し、さらに地域医療施設との病診連携を推進しております。また、包括的呼吸リハビリテーションに取り組んでいます。必要に応じて、当科の専門外来として運営している日本医科大学呼吸ケアクリニック(https://www.nms.ac.jp/rcc/)と連携をとって診断・教育・治療いたしております。

睡眠時無呼吸症候群の診断・治療

睡眠時無呼吸症候群専用の病床を有し、1日~2日入院して行うポリソムノグラフィー(PSG)という精密検査にて確定診断を行います。減量、食事療法などの生活習慣の改善指導を基本に、症状に応じて、CPAP療法や歯科医院と連携し口腔内装具(マウスピース)や治療いたします。また、当科の専門外来として運営している日本医科大学呼吸ケアクリニック(https://www.nms.ac.jp/rcc/)と連携をとって患者様のニーズに合わせた治療を行っております。

日本医科大学呼吸ケアクリニック(https://www.nms.ac.jp/rcc/

日本医科大学呼吸ケアクリニック(https://www.nms.ac.jp/rcc/)は、平成15年12月にオープンした新しいクリニックです。「大学付属病院」と「クリニック」機能を合わせもっていることが特徴です。「大学付属病院」が高度専門医療を中心としているのに対し「クリニック」では医師、看護師、栄養士などのチーム医療によるきめ細かな患者様への指導、アドバイスを行っています。呼吸器の病気以外の合併症の診断、治療や、入院が必要になれば「大学付属病院」と緊密な連絡を取り合い高い医療レベルを維持しています。

クリニックでは待ち時間を短くするため原則として予約制としていますが当日でも受け付けます。月曜日、木曜日は診療時間を延長しています。紹介状は不要です。特に力を入れている診療内容は次の通りです。COPD(慢性閉塞性肺疾患、肺気腫、慢性気管支炎)・気管支喘息、気管支拡張症、間質性肺炎・肺線維症・その他、息切れやセキ、痰を起こす病気全般・睡眠時無呼吸症候群・在宅呼吸ケアとなる在宅酸素療法、在宅人工呼吸療法・包括的呼吸ケアを実施しています。