肺癌や難治性呼吸器疾患に対する先進医療と
トランスレーショナル研究
日本医科大学 呼吸器内科部長
清家 正博
清家 正博
肺癌、間質性肺炎、COPD、気管支喘息、呼吸器感染症、肺高血圧症など多様な呼吸器疾患に関して、国内のみならず世界的にも評価を受けている専門医が揃い、人に優しい先進医療を提供しています。
肺癌診療は、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬が登場し、Precision Medicineの時代に突入し、新しい医療技術が次々と開発されています。
当科では保険適用となった医療をいち早く導入することはもちろん、多くの治験や臨床試験も手がけ、New England Journal of Medicine に掲載されたGefitinibやDurvalumabなどの多施設共同臨床試験や治験の中心施設として参加し、国内外から高い評価を受けています。
厚労省指定難病である肺線維症やDPBなどの難治性肺疾患の診断治療にも積極的に取り組み、肺線維症の新薬開発では、世界のトップクラスの評価を受けています。
肺癌と間質性肺炎との合併例など難しい症例に関しても国内でのオピニオン的立場の施設にあり、多くの施設からの紹介やセカンドオピニオンを受けています。
研究においては、患者さんの予後改善を目的としたトランスレーショナルリサーチを最新の遺伝子発現解析、プロテオーム解析、マイクロRNA解析等を駆使し、新たな治療法の開発を行っています。
これまでに、EGFR-TKIや新規分子標的薬感受性に関わる遺伝子やマイクロRNA等のバイオマーカーを同定し、論文報告をしています。
またNIH/NCIやUCSFなどの施設とコラボレーションを行っており、国内および海外留学を推奨しています。