気管支鏡検査

気管支内視鏡検査

呼吸器疾患の診断法は進歩しています。気管支内視鏡検査は、呼吸器疾患を診断するために、気管支ビデオスコープを気管や気管支の中に挿入して内腔を観察し、組織や細胞を採取する検査です。気管支鏡検査を行う対象疾患としては、肺癌、間質性肺炎、感染症、サルコイドーシスなど多岐にわたります。肺癌領域では遺伝子パネル検査やPD-L1検査といった治療に必要な情報を確実に得るための組織採取を十分に行うようにしております。
また、当科ではクライオバイオプシーや気管支サーモプラスティにも力を入れております。鎮静剤を併用し、なるべく患者さんの苦痛を与えないようにこころがけております。

クライオバイオプシー(凍結生検)

当科はクライオバイオプシーを多く施行しています。クライオ生検とは,クライオプローブを用いておこなう生検のことで,病変の周囲の組織が凍結され,従来の経気管支肺生検で採取する検体に比較してより大きな検体を採取することが可能です。
びまん性肺疾患を中心に積極的に行っています。

気管支サーモプラスティ

当科は気管支喘息の患者さんを対象とした気管支サーモプラスティ(Bronchial Thermoplasty:BT) も実施しています。気管支鏡を用いて専用のプローブを挿入し、重症気管支喘息の患者さんの肥厚した気管支平滑筋に対して、高周波電流で焼灼するという方法です。
実際に気管支喘息の薬物治療だけではコントロール不十分であった患者さんに対しての有効な方法です。